こんにちは。タクヤンです。
今回お話しするのは
名古屋妊婦切り裂き殺人事件
です。
調べていくうちに犯人の異常性を感じられる悲惨な未解決事件です。
名古屋妊婦切り裂き殺人事件の概要
名古屋妊婦切り裂き殺人事件は、1988年3月18日に愛知県名古屋市中川区のアパートで発生した事件です。
臨月の妊婦が殺され、その赤ん坊を腹から切り裂いて出した猟奇的殺人事件。
結局犯人は見つからず、有効な手掛かりがないまま2003年3月18日に公訴時効が成立してしまい、未解決事件となってしまいました。
また、事件の異常性や犯行当時は未成年犯罪も多かったことから
- 医者
- 未成年
などが疑われ、挙句には旦那さんまでもが疑われた非常に不可解な事件です。
名古屋妊婦切り裂き殺人事件: 事件当時
名古屋妊婦切り裂き殺人事件を事件発覚から順番に見ていきましょう。
~事件発覚~
事件当日、被害者(Aさん)の旦那さん(Bさん)は妊娠中であり、出産予定日の13日を超えていた。
そのことを心配に思い、仕事を終えた後に電話をした。
午後1時には元気に出ていたAさんが、何度電話しても出てくれなかった。
心配になったBさんは約30分ほどかけ、新興住宅地にあるマンション2階の自宅に帰宅した。
だが、家に着くと不可解な点があることに気が付いた。
それは、「いつもは施錠しているドアがなぜか開いている」ことと「部屋の中は真っ暗で妻の姿はなかった」点である。
不安に思いながらもスーツから着替えていたら、子供の泣き声がした。
「気のせいか」とおもいつつ居間にいくと、「青いマタニティドレスを着て、ピンク色のジャンパーを羽織った」Aさんが仰向けで倒れていた。
その足の間では生まれたばかりの赤ちゃんが泣き叫んでいた。
「一人で出産したのか」と一瞬錯覚をしたが、Aさんは両手を縛りあげられ、首を電気コードで締め上げられていたこと気づく。
さらに、Aさんが倒れていた辺りには血だまりが出来ており、Aさんは意識も呼吸もない状態であった。
Bさんは慌てて119番通報をしようとしたが、電話がいつもの場所から消えており、コードまで引きちぎられていた。
仕方なく階下の部屋の住人に電話を借りて通報。
そして、部屋に戻ったBさんが赤ん坊の体を拭いている時、ある違和感を感じた。
Aさんの腹部はやけにゴツゴツしていたのである。
よく見ると、薄い鋭利な刃物でみぞおちから下腹部にかけて約38㎝にかけて切り裂かれており、
- ミッキーマウスのキーホルダーが付いた車の鍵
- 無くなっていた電話機
がその中に詰め込まれていたのである。
一方で赤ん坊は
- 太ももの裏
- 膝の裏睾丸の3か所
が斬り付けられており、病院で1時間ほどの手術を受けて一命をとりとめた。
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名古屋妊婦切り裂き殺人事件: 最初の被疑者
しかし警察は被害者の夫を最初に疑っていました。
というのも、
- 夫は帰宅後に家の異変に気付きながらも妻を探す前にスーツから着替えていた
- 報道陣の前で「妻はワインが好きだから注がせてください」とかなり落ち着いた様子で霊前に供えた
特に「2番目はワザと行ったパフォーマンスである」と考えられたことが原因です。
悲劇的にふるまうことでここまで献身的な旦那がこんなことをする筈がない、と思わせて容疑者にならないようにしたと推測されたことも原因。
ですが、犯行時刻は午後3時前後となっており、その時間は夫はまだ会社で仕事をしていたのでアリバイは成立しました。
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事件における犯人の異常性
そして、名古屋妊婦切り裂き殺人事件の犯人にはあまりにも異常性があります。
それが、
赤ん坊を腹部を切り裂いて取り出し、子宮の中にコードを切り離したプッシュホン式の電話の受話器とキャラクター人形の付いたキーホルダーを入れるという行動
これだけ猟奇的な行動をとるのには以下の2つしかないと考えられます。
- 犯人は妊婦のお腹の中に興味があり、受話器やキーホルダーを胎児に似せて再現するほどの猟奇的な人間
- 被害者女性・妊婦の女性に対してあり得ないほどの怨恨を持っている
どのみち頭のおかしい人間でしかないですし、どう考えても頭のおかしい人間ですね。
名古屋妊婦切り裂き殺人事件: 犯人は?
この事件で旦那さんの疑いは晴れていますが、犯人は一体何者なのか?
前述もしましたがこの事件は未解決事件です。
犯人は逮捕されていませんが、2つの犯人像が生まれています。
- 医者などの医療関係者
- 未成年
それぞれ見ていきましょう。
手口から犯人は医者?
この事件では
- 妊婦のお腹を切り裂いて子供を取出し
- お腹の中に受話器やキーホルダーを入れる
「医療関係者で胎児や妊婦のお腹の中に興味を持つ精神異常者」などが捜査線上に出てきました。
ですが、これも以下の理由からないと言われています。
- 帝王切開は上から下へ切る(膀胱などを傷つけないため)のに、犯人は下から上へ切っている
- 通常は一気に切らないが、犯人は一気に切っている
- 切り口が38㎝とかなり大きい
こういった犯行現場の状況から、帝王切開などは経験したことない素人では?と考えられていました。
もちろん、故意に下手くそのようにして疑いの目を向けさせないようにしたのかもしれません。
犯人はもしかしたら子供?
また、この異常性や、現場の状況、事件の少し前に起きた「名古屋アベック殺人事件」という未成年が引き起こした凶悪犯罪からも「生命に対して尊さや怖さなどを知らない子供の仕業」などと少年犯罪の説も考えらていました。
しかし、
- 犯行現場に犯人は土足で上がり込んでいる
- 靴は大人(高校生ほど)であることから
犯人は少年説という線も消えていきました。
あくまでも可能性が低くなっただけで、高校生ならあり得る靴の大きさということである。
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名古屋妊婦切り裂き殺人事件: 現場周辺の不審者
この事件が発生した日の午後、こんな不審な男性の目撃証言がありました。
名古屋妊婦切り裂き殺人事件の起きた時刻の3時10分~20分ごろ。
アパートに住んでいた主婦のところに30歳前後のサラリーマン風な男が訪ねてきてこう尋ねてきた。
「ナカムラさんを知りませんか?」
もちろん、被害者の氏名は「ナカムラ」などではありません。
この男は近隣のアパートやマンション一軒一軒窺うように歩いていた。
目撃情報が何件も上がっており、警察もこの男が怪しいとにらんで探索した。
しかし足取りはつかめず、何の有力な情報も得ることなく事件は未解決となってしまった。
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まとめ: 名古屋妊婦切り裂き殺人事件はこんな事件
当時としては有名な事件であるという事から、マスコミも被害者の家族に対してしつこく付きまとい、被害者も世間から好奇の目を向けられたことから海外に引っ越しをしています。
有名な事件となった以上マスコミの格好のネタというのは分かりますが、旦那さんの行動も疑われても仕方ない部分もあります。(マスコミの行動は許されるものではない。)
今回のまとめ
- 名古屋妊婦切り裂き殺人事件は1988年名古屋で起きた殺人事件
- 妻が殺害されお腹を刃物で切り裂かれていた
- 赤ん坊も傷を負ったが無事だった
- 母親のおなかの中には鍵や受話器が入れられており犯人の異常性が伺える
- 手口から医者が疑われたが傷口からありえないと外れた
- 父親の行動が怪しいと第一容疑者に
- 事件当時は未成年犯罪も多かったので未成年の線もあった
- 事件当時に不審人物がいた
- 結局犯人は見つからず未解決事件となった
加熱する報道もあれですが、やはり犯人も怖いもので、特に未解決事件の恐ろしい所は犯人がまだ生きている可能性があるという事である。
犯人にしか犯行を行う時の気持ちは分からないという事です。