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【奈良自宅放火母子3人殺害事件】家庭環境から犯行に及んだ少年の詳細とは何なのか?

未成年犯罪

こんにちは。タクヤンです。

今回お話しするのは

奈良自宅放火母子3人殺害事件

です。

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奈良自宅放火母子3人殺害事件の概要

奈良自宅放火母子3人殺害事件は2006年の6月20日の朝五時頃に奈良県の田原本町において当時16歳の少年が自宅に放火して自宅を全焼させ、継母と異母兄弟を焼死させた事件です。

犯人の少年の家庭環境も注目された未成年による殺人事件でもあります。

事件の犯人である少年の家庭環境

事件の犯人でもある少年は医者の父を持つ家庭で生まれたが、父親は常に身体的・精神的な児童虐待の常習犯でもあった。

そんな暴力に犯人の実母は耐え切れず,少年の実妹と共に別居し、彼が小学1年生になる時に離婚が成立した。

  • 母:妹の親権と教育権
  • 父:少年の親権と教育権

とそれぞれ分かれた。

そして父の方は母親の方との交流も連絡も全てを切断してしまったので、少年は母親と一切会うことはなかった。

父はその後再婚し、継母と異母兄弟の3人が新たな家族になった。

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父親によるスパルタな教育

そして少年の父は彼に対して「医者になること」を絶対視しており、彼に対して医者になることを強要した。

もし学校のテストで父が要求する成績以下の場合はいつも以上の暴力を振るわれるようになった。

彼は元々サッカーが好きでもあったが父親によって辞めさせられており、代わりに父と同じ剣道を始めさせられた。

その腕は高校生の時は腕は2段になっていた。

しかし勉強の方は上手くいかず、学校の成績を改竄することもあったが直ぐにバレてしまい激しい暴力を振るわれていた。

高校は関西の有数な進学校に進んだが、そこでも成績は真ん中程で止まるようになってしまった。

だが、少年のこの成績ならどの大学でも狙える位置ではあったのだが父親は全く納得できなくなって彼をさらに厳しく勉強させた。

塾のない日には夜7時半から12時まで父親の書斎の父の目の前で勉強させ、問題の解答が遅れたり間違えたりすると父親は髪の毛を引っ張ったシャーペンを頭に刺したり、前歯を折ったりとあまりにも度が過ぎた暴力をふるっていた。

だがそういった暴力で成績が良くなることはあまりにも少なく、彼も成績が上がることはなかった。

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犯人の動機と事件の犯行

彼はそういった家庭環境に耐え切れなくなったが犯行の決め手となったのは「学校の中間テスト」であった。

彼はその英語のテストで平均から20点下回った点数であり、そのことに恐れた彼は父親に平均から7点よかったと嘘をついた。

しかしその2週間後には保護者会が開かれることになっており、父親にはその時に全てバレる。

このことを恐れた彼は父親を殺害する計画を考え付いたが、どの計画も上手くはいかず刻々とタイムリミットが近づいてきていた。

だが彼は「一から始めたい、嫌には嫌な思い出しかない。家を燃やせば灰になる」と考えていた彼は自宅を放火する考えを思いついた。

しかし保護者会前日の夜、「父は送別会で帰らない」と聞かされて父は殺せないが家だけなら燃やせると考えた。

勿論継母と異母兄弟もその家にはいたが彼は脱出経路をあらかじめ確認しており、そこから逃げるだろうと高を括って実行に移した。

だが結局3人は逃げることは叶わず死亡してしまった。

事件の裁判とその判決

彼は事件後警察官に保護されて3人が死亡していることを伝えられて継母と異母兄弟に対して謝罪の言葉を述べていた。

その後彼は精神鑑定によって「先天性の発達障害」と「虐待による後天性の広汎性発達障害」と診断された。

そしてその悲惨な生活環境によって犯行に及んだという事を考慮して、刑事処分ではなく保護処分が適切と判断されて中等少年院への送致処分となった。

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奈良自宅放火母子3人殺害事件のその後

父親は医師を辞め、

彼のしたことは許されることではありません。

しかしその原因を作り上げたのは他でもない私で、私の自分勝手な都合で彼自身を複雑な家庭環境に置いて、大学に入って医者になることこそが幸せになるという価値観を暴力で押し付けてしまった。

知らず知らずの内に彼をこのような犯罪を起こさせてしまって全てを失ってしまいました。

自分のエゴを押し付けてしまった。

私が一番に更生して人の生き方などを一から学び直して息子と共に亡くなった3人に対して罪を償っていきたいです。

などの言葉を述べている。

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終わりに

今回の事件は何とも言えない事件ではありました。

彼にとって逃げるのはこの手段しかないと追い詰められたからなんでしょう。

もちろん本当に許されることではないのですが彼の気持ちに立ってみればもしかしたら本当にこの方法しかなかったのかもしれません。

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