こんにちは。タクヤンです。
今回お話しするのは
OH-6DAえびの墜落事故
です。
OH-6DAえびの墜落事故の概要
”OH-6DAえびの墜落事故”は2015年の2月12日に宮崎県えびの市で海上自衛隊の練習用のOH-6DAヘリコプターが墜落してしまった事故。
当時登場していた第211教育航空隊の男性隊員3名の
- 機長:山本忠浩3等海佐(39)
- 静岡出身の男性教官(40代)
- 訓練生の男性2曹(20代)
が死亡したことでも有名な事故です。
事故を起こしたOH-6DAヘリコプターの概要
OH-6DAはアメリカ合衆国の航空機メーカーのヒューズ・ヘリコプターズが開発した小型ヘリコプターの一種。
このOH-6シリーズはその機体の形から「フライングエッグ(空飛ぶ卵)」とかわいらしい名称がある。
元々はOH-6Dという機体を川崎重工業が生産しており、海上自衛隊が練習機として運用されていたがその後生産が終了。
OH-6Dの機体数が足りなくなっていたことからアメリカから「MD 500E」を5機輸入して「OH-6DA」として運用されていた。
今回事故を起こしてしまった機体もそのうちの1機。
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OH-6DAえびの墜落事故の発生までの流れ
機体は航法訓練のため、薩摩半島を経由しながらの北上ルートになる予定だったが当時は出水市付近が天候不良のため、えびの市上空を通過しての大隅半島を南下するルートになっていた。
2月12日は
- 9時19分:鹿屋基地を離陸し、訓練を開始
- 11時5分:伊佐市上空での交信が最後となる
- 11時7分:自衛隊レーダーから消失
- 12時20分:燃料が尽きたと予想される
- 18時9分:日没のため捜索を中断
- 21時:濃霧のため陸上の捜索を中断
この日は残念なことに機体と搭乗員たちの発見には至らなかった。
そして翌日の2月13日に
- 9時18分:自衛隊機のUH-60Jがえびの市山中で機体と隊員3名が心肺停止しているのを発見
- 12時7分:隊員3名の死亡が確認された
となっている。
ヘリが発見された当時、1名は機体の外、2名が機体の下敷きになっていたとされており、墜落時の強い衝撃が3名の死因の原因とされています。
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事故が起きた原因は何なのか?
この山本三佐は当時飛行時間2500時間超、男性教官は4000時間超のベテランパイロット。
ちなみに、日本の航空パイロット秋田さんという方で47年間で2万7255時間の飛行時間。
秋田さんほどではなくてもベテランパイロットであり、操縦ミスで事故を起こすということはまずありえないと考えれる。
そして事故発生の同年8月に機長の「空間識失調」という原因で事故が発生したと発表された。
この空間識失調は飛行中に一時的に平衡感覚を失うことであり、健康体かどうかにかかわらず発生する恐ろしい状態のこと。
機長が視界不良の中で機体の姿勢を把握することが出来ずにそのまま墜落してしまったと考えらています。
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終わりに
機体の操縦は難しいのでパイロットたちがベテランであっても環境によっては事故が簡単に起きるというのがよく分かる事故です。
市内に落ちなかったのがせめてもの救いなんでしょうが、そういった意味でも機長が山中に不時着させたと考えたらやはりベテランパイロットというのが分かりますね。
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